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バ
ンカーショットする時も、他のアプローチショット同様、常にピンを意識してプレーしたい。しかし、現実はバンカーから出すことが、頭の中のほとんどを占め
ているのではないだろうか? そのバンカーからの脱出の心配を軽減し、ピンにからましていく積極的なプレーをさせてくれるのがサンドアイアン
「Fried-Egg」 である。 |
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その後、形状・仕様を変え現在はほとんどのモデルがアプローチの機能も兼ね備えられた万能ウェッジが主流となっている。
バンカーでもアプローチでもOKというのは、もちろんそれで大変重宝するクラブであることは間違いない。しかし、それはあくまでもプロやトップアマチュア
にはありがたいが、バンカーが苦手なゴルファー、嫌いなゴルファーにとってはかならずしも絶対的な脱出道具ではない。言い換えれば、バンカーでもアプローチでもどちらもOKということは、その目的だけに作られた専用クラブと比べて、少なからず難しいということである。
ちょうど若者に人気の万能ナイフは便利でありありがたいが、肉きり専用のブッチャーナイフやパン切りナイフと比べれば使いやすさの点で劣るのではないだろうか。 |
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サ
ラゼン氏が発明した当時はいかにバンカーから脱出しやすいクラブであり、目的がはっきりしていた。特に1930年後半から1940年にかけて造られたサン
ドアイアンはバンカーから出す機能としては納得いく思想が十分に盛り込まれている。テクニックを使ってバンカーから出すというよりもクラブヘッド(特に
ソール)にバンカーから出すという仕事をさせるクラブである。
ただ、当時のクラブは重量もとてつもなく重く格好の悪い点があるが、それを今のクラブの流れを大切に、バンカーから必ず出すという目的で造られた正統派ク
ラブの流れを崩さない、決してバンカー専用としたゴルフクラブから外れたような惑星のようなまた異物のような形のヘッドではない、現代版サンドアイアンが
「Fried-Egg (目玉焼き)」である。名前の由来は、砂の上にある球が目玉焼きと見立てての命名である。
なぜバンカー専用ウェッジが必要か? それはバンカーショットはゴルフショットの中で唯一ボールを直接打たないという特殊なショットであるからだ。アベ
レージゴルファーにとって一番苦手なショット、また練習場でもほとんど練習されることがないショットは間違いなく「バンカーショット」である。
「Fried-Egg」があれば、決してバンカーは怖くありません! |
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1932
年、ジーンサラゼン氏により考案されたサンドアイアン。後にバンカーショットの名人と知られたが、実はサラゼン氏は砂を見るのが怖くなるぐらい、何年間も
バンカーショットをするのが苦手であったそうである。そこで彼は「クラブヘッドを下にしたらボールが上がってくれるのでは」という飛行機の翼の揚力(※)からヒントを得て造ったバンカーで使えるクラブ、つまりサンドウェッジを発明してから、本当に自信をもってバンカーショットが出来るようになった。
※飛行機の翼の揚力:飛行機の翼は上の部分が湾曲になっており、その上の部分の空気は遠まわりすることになり早いスピードで流れる。上の部分の方がスピードが速い分、圧力としては下に比べて低い。圧力は高いところから低いところへ移動しようとするので揚力が生まれる。 |
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カーボンシャフトはウェッジ専用モデルのフジクラ「ゆるり」、そしてスチールはコントロール性能の高さが評価されるトゥルーテンパー社製「ダイナミックゴールド」を使用しています。 |
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